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第188段  今更ながら、食生活を思い、その尊さを実感する

最近は、娘が夕食をつくってくれる。
女房の料理とある程度は似ているが、それぞれの思いがあり、違ってくる。
小さな頃から、女房の助手となって料理をしていたことが思い出される。

これ

昨夜、食卓に上る煮豆を食べながら、娘は、煮豆などつくらないだろうなと、ふと思った。
また、魚を見るのが苦手なので、焼き魚が食卓に上ることは稀だろう。
私の母は、初冬を迎えると大根を干し、漬物をつくった。
母、女房、娘の3代にわたる「料理人」のそれぞれの食事を堪能した。
それぞれの「文化」と言って、過言ではないと思っている。
外国暮らしでも少ししたなら、また、料理内容も変わってくるだろう。

そう考えると、お腹を満たすために何げなく食べているだけでなく、もっと「感謝」して「味わって」食べなくてはと思えてくる。

声に出して言わなくてはいけない。「今日の料理、美味しいよ、いつも造ってくれてありがとう」と。
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第187段  益々「良いおじいさん」になった「おじいさん」の話

人から聞いた話である。
「良いおじいさん」がいて、施設に入った。
そこでも、「良いおじいさん」として振る舞った。
ますます「良いおじいさん」だ、「良いおじいさん」だと周りから言われた。
死ぬ頃には、誰からも慕われる「おじいさん」になった。

飛行機

「良いおじいさん」が、周りから褒められて、ますます「良いおじいさん」になったという話。
褒めることは、人を伸ばすのだなと、改めて感じる。
現実に目を向けると、叱咤激励ばかりで、褒めるなど、なかなか難しい世の中。
「良い話」だけに終わらせることなく、漢方薬の煎じ薬として、毎日、飲み続ける良薬とすれば、このおじいさんのように、慕われる日がくるだろう。

木の陰


しかし、「良い人でいる」と言ことは、そう簡単なことではない。
良い人になるためには、我慢も大切であるが、それだけでないような気がしてならない。
運動ができる、絵の才能がある等と同じように、持って生まれたものが多いような気がする。これ以上話が進むと、神様、運命等の話になる。
このような話は、いつの時点もここが終点である。

第186段  弟である「おじさん」より長生きをしたお袋

遠方に住む、「お袋の弟」の墓参りに出かけた。
お袋は、お葬式に行けなかったこともあり、さぞ感慨深いと思っていた。
しかし、こちらが思うほど、関心を示さなかった。
以前ならもっと感慨一入だっただろう。
痴呆は、感情までをも、むしばみ、「空の人間」を作っていく。

体育館 窓


弟の家で、家族の人たちに「昔話」を話してあげられたら、どんなに良かったことだろう。残念で仕方がない。
山国で生まれた「おじさんは」、事業に成功し、海の見えるところに墓を建てたいと言い、実行した。
そんな弟が自慢の母だった。
押し寄せる波の音は、時に人の言葉さえも遮った。

L1080310.jpg


今日、「おじさん」の姉を連れ、墓参りにきました。
弟である「おじさん」より長生きをしたお袋です。
どうか、見守ってください。

第185段  記録することの大切さ。それを保存しておくことの重要性

昭和初期の写真と同じ場所で写真を撮った。
池に囲まれた桜の名勝地。
同じ場所を構図に納める。
以前との違い。昔あった東屋が現在は、ない。
それ以外は、ほとんど変わらない。

当然白黒であるが、写真の中に静けさがある。
このことを意図して撮ったかどうかはわからないが、今日では表現できない静けさがある。この静けさが現代にあったら良いのにとつくづく思う。

L1050280 - コピー


今回撮った写真とおよそ90年前に撮った写真を並べ、多くの人に見て頂くのだが、どのような感想を持つのだろうか。
千差万別であることはわかっている。

記録することの大切さ。
それを保存しておくことの重要性。
そのことだけでも分かっていただきたい。
また90年後に撮ったら、何が映るのだろうか。

第184段  伝統を守ることは、踏襲でなく、新たなものを作り出していくこと

昔から伝わるお祭りや伝統芸能が消えていく。
時代の流れと言えばそれまでであるが、そこにしかない風土の中で生まれたこれらのものは、子孫へ継承していくことが、尊い。

伝統は、今までのしきたりを、そのまま真似ようとしている。
しかし、人口の減少、多様化などにより存続が難しい場面に遭遇する。
例えば、男だけの参加であったお祭りに女性を登用する。
こういったことは、大きな決断であるが、「是」だ。

ぎおn1

何故なら、伝統を守ることは、「古さを打開し、新しいものにチャレンジしていくこと」。それは、お祭りや伝統芸能を絶やさない考えの上に立つ。
お祭りや伝統芸能は、今生きている人達のもの。
その人たちの励みとなるもの。
大きく変わろうとしている現代に、くさびを打ち込んで前に進む。

第183段  「生活感」、「生活の匂いがしない」男

何故か、付き合う男友達は、独身者が多い。
今まで付き合ってきて、特に違和感を持たなかった。
しかし、最近、その友達たちとの間で、違和感が一つだけ芽生え始めた。
それは、「生活感、生活の匂いがしない」と言うことである。

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独身者は、家庭の縛りがない分、当然のこと、生活感を持ち込まない。
一方、家庭を持つ男たちは、家族と接することで不安や不平、喜びがある。
そのことは、言葉に出さないつもりでも何処かで「匂い」となって表れる。

バイク 写真(1)


女性から男性を見た時、「生活感がない」と言う事実は、単純明快であり、独身であることがわかると言う。
昔の言葉では、「ぬかみそ」臭くなったと女性を表現した。
やはりこのことは、女性に限ったことではなかった。

第182段  深秋の早朝に降る雨を感じながら


深秋の早朝、秋雨は、耳に届きにくいが、視覚と感覚で訴え、心にしみる。
天空からの水滴は、水たまりに飛び込み、波紋となっては消えていく。
アスファルト道路に降る雨は、地面を叩きつけ、一瞬、水しぶきをあげ、消え去る。
畑に降る雨は、土に吸い込まれ姿を消す。
雨をものともせず、電線にとまる鳥のさえずり。
雨は、様々な秋深を見出させてくれる。

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繰り広げられる光景は、何故か、テンポが遅れがちである。
深秋は、一瞬時間を止めて考えながら、人の脳裏と体に入り込む。
これから長く厳しい冬に向かう。
肌寒い一日が始まろうとしていた。

第181段  間違えなく、彼女の顔には、「仕合わせ」と書かれている


初恋の男性を忘れられず、結婚はしないと言っていた女性を知っていた。
いずれ傷が癒える時が来るだろうと、その時は思った。
それ以降、どうなったかを知る由もなかった。

これ


しかし、最近、その女性について聞く機会がった。
未だ、独身を貫いていた。
30代に言った言葉と同じ文言を口にしたと言う。
若き日の通過した一時を肯定し、信じて疑わない女性。
それほどまでに思い続けていられる男性。
どちらも、素敵だ。
どちらも賛美されるべき。

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愛されるより、愛することを知りえた人は、優しさや思いやりが備わる。
愛することが出来る人は、とてつもなく、偉大。
愛した男は知らないが、間違えなく、彼女の顔には、「仕合わせ」と書かれている。

第180段  世の中には、「どうしようもない」ことが有る

一般論としては、長生きすることは、目出度い。
当然、健康で生活し、ころりと死ねた場合。
親が死に、「ホット」したという話はよく聞く。
病状が長引いている寝たきりの親、痴呆の親等を抱えての暮らし。
終点が見えない分、苦労も多い。

友達は、こんなことを言ってはいけないけれどもと前置きをし、「親がやっと死に、今まで行けなかった分を取り戻すため、夫婦で頻繁に海外旅行に出かけている」と言った。
親に手がかかり出してからの介護は、大変である。
その大変は、子供の負担として背負い込む。

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ころりと死ねる人は、一握り。誰もがころりと死にたいと願っている。
子供などに迷惑をかけてまで「長生き」は、したくない。

しかし、人は、死期を決められない。
どうしようもない。
世の中には、どうしよもないことがある。
プロフィール

はせ 鱗人

Author:はせ 鱗人
外人と間違われることシバシバ。
趣味は、魚釣り。幼少から父親に連れられ魚と戯れた。骨董収集、主に絵画、陶磁器
出身学校 明治大学商学部

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