FC2ブログ

第89段  高温多湿から育まれるもの


高温多湿。
べとべと感。
視覚、聴覚、味覚で工夫。
風鈴の音、金魚鉢の金魚。ところてんの喉越し。

321.jpg


工夫は、情緒を生み、概念を創造する。
この時節、特有の概念が育まれる。
一時の工夫は、日常を成り立たせる。
鳴く時を忘れた日中のコオロギの音色は、暑さを増す。
夜の音色は、心地よい。
一時の育みが、如何に大切かを物語る。
スポンサーサイト



第88段  そろそろ 家の建て替え


黒く塗られた外壁。
数十年の時が経ち、色が抜け落ち、白っぽく見える。
外壁と同様、内装も汚れや傷みが目立つ。
そろそろ建替え。
毎日の新聞に同封される建築広告は、迷いを生じるほど豊富。

英輔家 雨に煙る


一緒に年代を共にした家屋。
自分も黒髪に白髪が目立ち始めた。
年月を経て、白っぽくなった外壁を自分と重ね合わせる。
建替え
「そろそろだな」

第87段  蛍が飛んだ日

ちかー、ちかーと飛ぶ蛍。
平家ほたる。
清少納言もこの蛍を愛でた。
昔は、家の部屋まで入って来たと聞く。
優雅な時代。
農薬も見直され、河川浄化も高じ、蛍が舞い戻った。
環境を整えた時、蛍は戻った。

小川


人も環境が変われば、当然のこと、生き方が変わる。
少しの積み重ねがより良い生活をつくりあげる。
掃除、部屋のレイアウト、健康づくり、人に親切にする等々。
いくらでもある。
いまからでも生き方は変えられる。

第86段  蛇が龍になる時

朱夏、日が傾き始めた午後。
田んぼの土手を歩く。
突然、「シュルシュルシュー」聞いたこともない音。
恐怖で背中がゾクッとする。
蛇。
鎌首をもたげ、腹で這う。
顔面は、平らに拡がる。コブラの様相。
目の前で止まり、少しして姿を消す。

へび1


100歳まで生きたおばあさんから「龍」の話を聞いた。
木に昇った蛇は、天に向かい「ヒュルヒュル」と音を立て、天に飛び立つ。
地元の人は、この現象を「蛇」が天に昇り「龍になる」と言った。
おばあさんは、この擬音を一度聞いた。
昔は、不思議なことが沢山あった。
不思議な現象は、神聖化され、畏敬の念に変わる。

第85段   橙色(だいだいいろ)の花を想う


盛夏、ノウゼンカズラは、陽に向かって咲く。
太陽に同調したかのような橙色をし、人目を引く。
一旦は、目に止まる。その後、暑さを避けるように、目をそらす。
太陽の下、主張は強烈。
花は、枯れず、大概は盛りに落花。

L1060374.jpg


人の感情を誘わない花。
花の色からくる不透明さ?
南国に咲く、ハイビスカスなどと同等の存在感はない。
橙色は、何を伝えようとしているのだろうか。

朱夏、咲き誇るノウゼンカズラ。人は、いつものように通り過ぎ。 鱗人(りんど)

のうぜんかずら1

第84段  もう一度、結婚を考える


結婚に到達しない出会いは、いくつもある。
一線を越えられるかが、分かれ道。
当然、一線は、自分が決める。
妥協も含まれる。
妥協をしたが、幸せになっている人は、いくらでもいる。
しかし、妥協を推薦するわけではない。否定もしない。

s_L1090431.jpg


一線を越える時、何らかの風が吹く。
気持ちを整理し、心を空にする。
神頼み。
真剣に夢見る時、不可知の神は、必ず味方する。

s_L1090424.jpg


第83段 蓮茶を買う 


ハノイの西湖で採れる蓮の花は、最上級のお茶になる。
極楽浄土に咲く、お釈迦様の花。
日本人なら「有り難い」が形容詞。
価格は、金色の包装の上に赤色包装があり、最高級。


ハスの実(1)


びっくりするほど高価。
高価なお茶を贈られる者は、有り難さを増す。
その土地ならではのお茶がある。
贈られる者は、益々、有難味を増す。

第82段  2度目の観光地


初めて訪れた観光地。
印象も良く「食」も満たされ、再度訪れたい場所がある。
再訪は、何故か常に期待外れ。
初めて期待に応えてくれた、修学旅行以来の場所。
その時、同級生と交わした言葉を今も覚えている。

L1090993.jpg


良かった悪かったは、個人の感性の問題。
「感覚」は突き詰めると嘘があるが、「感性」に嘘はない。
そのように解釈している。
たまたま、「今と昔」の感性が重なったに過ぎない。

第81段  風土とは・・・


昔、子馬が生まれると酒をふるまい、馬が死ぬと葬式をした。
長野県南木曽町。
一般住宅は、玄関を入ると馬小屋があった。
人と馬は、一緒に生活をした。
暮らしの中で、「木曽駒」の絵馬が生まれた。
風土から必然的に生まれた。
当然のように人々に受け入れられた。
風土から出たものは、説得力を持つ。

s__1070969.jpg


それぞれの地域にそれぞれの文化がある。
その多様性が日本の文化をつくりあげたと言って過言ではない。
どこに行ってもあるコンビニエンスストア。
利便性は、文化を駆逐していく。
しかし、あえて「不便」を享受する必要もない。
貨幣経済の有り方を考える時期が来ている。

第80段  女性の仕草

L1050754.jpg

女性の仕草について少し触れたい。
男であり、写真撮りでもある。
ちょっとした仕草にドキリとすることがある。

L1050756.jpg


湖畔の夕暮れ、アオザイの民俗衣装を着た若い人たちが写真を取り合う。
そのような中、一人の女性に目がいった。
何かを考えながら湖を見つめ、「違うな」「でも良いか」。
そのような表情だった。
何かが吹っ切れたのか、視線は、湖から横にそれた。
湖面に映る横顔。
これほどの魅惑。
本人をも魅了する仕草。
日本古来の浮世絵にみる女性の一瞬の仕草。
同一。
女性に生まれるのではなく、女性になる。
この女性は、いつの頃から、このような仕草を持ち合わせたのだろうか。
プロフィール

はせ 鱗人

Author:はせ 鱗人
外人と間違われることシバシバ。
趣味は、魚釣り。幼少から父親に連れられ魚と戯れた。骨董収集、主に絵画、陶磁器
出身学校 明治大学商学部

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR